いつもブログをご覧いただきまして
誠にありがとうございます。
あいかわらず
試作品に挑み続ける毎日です。
手ごたえは・・・
『この方向で間違いない!』という
確信をえています。
でも一進一退の繰りかえしです。
一進一退しなければならない状態を
basisBT/BT+開発中に夢で見た気がします。
『あの時に見た夢は、
今の自分の姿だったのですね!』
これがデジャブと言われる感覚でしょうか。
さて、昨日の試聴室の出音についてですが
渡辺香津美さんのギター・ルネッサンスでは
空間にギターのボディーが浮き上がっている
錯覚をおぼえました。
そして、とても深い静寂感と木のホールに
響きわたる音がとまった時の静けさ!
頭の中で初めて体験した
『シィーン…』と
鳴り響く無音の音。
もちろん、Audioですので
私がこうありたいという思いと願いが
生んだ錯覚と妄想なのだと思います。
しかし、そのような錯覚が
一度頭の中に描かれ刻まれてしまうと
『その高みを目指さずにはいられません。』
先日ご紹介したアルバム
ORQUESTRA AFROSINFONICA
ものすごい勢いで聴きこんでいます。
こちらのアルバムは
ギタールネッサンスとはまるで違う
「躍動感とダイナミック感の世界。」
それぞれの楽器の一音一音と
人間の声をとても力強くリアルに
聴かせてくれます。
低音にこだわり続けてきて
良かったと感じたのは
コントラ・バスの弦が震える音のリアルさと
管楽器の低音が満足度の高い音で
再現されはじめているところです。
現在は、さらなる高みを目指して
『出音の全ての帯域に一切の幕や
フィルターがかけられていない
純粋で突き抜けるような
質の高いクリアーさ』を求めています。
そして、気がつきました。
日に日に音をおおっていた幕がなくなり
クリアーさが増すと
”音楽の静寂感・躍動感・ダイナミックさ”
という、一見相反する要素が
じつは表裏一体であったということに。
今の私がとり組んでいる試作品は
今までの手法とは違う
新たな技術を投入しています。
basis BT/BT+の隠れた本当の力を
ひきだす重要な役割の製品になり
feelシリーズとの相乗効果もねらってます。
何年も温めてきた奇想天外なアイデアは
確実に新しい技術として採用できており
効果の高さに自分でも驚かされるほどです。
以上、まだまだ発売までには時間がかかる
試作品の経過報告でした。
『今日は何歩すすんで
何歩おし戻されるのでしょう』