いつもブログをご覧いただきまして
誠にありがとうございます。
先日のサウンドミートイン東日本2020へ
ご参加いただきましたみなさま、
大変お世話になりました。
本日のブログでは
エナジーボックスコースの審査時に
感じたことをお伝えいたします。
当日の審査は2Wayコースからのスタート。
昨年も参加されていたお車から
聴かせていただきましたが、
驚いてしまいました!
前回よりとてもクオリティの高い
すばらしい音を奏でています。
一台目からのこのクオリティに心の中で
審査の焦りと楽しみが湧きあがる
不思議な感覚です。
続いての3Wayコースでも
1台目から物凄い音を奏でています!
昨年であれば
上位入賞間違いなしのクオリティです。
しかも、自作のユーザー様です。
『このレベルの音をあと何台
聴かなければならないのでしょう?』
審査を開始したばかりだと言うのに
この時すでに心がくじけそうだったことを
思い出します。
レベルが高い車が集中している中で
順位を決めなければならない時ほど
辛いことはありません。
本当に…本当に…どの車も凄いのです!
ACP発売後のイベント審査では
最初だということを思い出したのでした。
ACPが相当に効果的のようです!
しかし、課題もありますので
オーナー様へお伝えしました。
ぜひ、次回もエナジーボックスコースへ
ご参加いただき課題を克服したお車の
音が聴けることを楽しみにしています。
最後に、今回優勝車両のLEGACYについて。
前々回の弊社コースでの優勝車両です。
(前回は不参加でした)
前回のイベント時の記憶ではオーナー様へ
下記のようにコメントさせていただきました。
『低音(70Hz~100Hz)の量が多すぎます』
(ブーミーなドア・スピーカーからの中低音)
『低域側(サブ・ウーファー)のレンジが狭い』
(基音も倍音も出ていない)
優勝車両に対してですが辛口コメントです。
問題点をEQだけで解決しようとすると
情報量が極端に少なくなります。
販売店様と相談しながら確実な手法で
進めてくださいとお伝えしました。
さて、今回のお話です。
LEGACYの試聴のタイミングは
審査途中の中盤にめぐってきました。
私は音を一聴して
『この車の点数を今は付けずにいよう』
すぐさま車から降りることにしました。
私に審査コメントを求めるために
お待ちいただいていたオーナー様へ
『今は点数をつけれませんので、
最後にもう一度聴かせてください』
オーナー様は・・・・「えっ!?」と一言。
前々回のコメントの通りに
改善してきたオーナー様にとっては
私への不信感を抱いたかもしれません。
しかし、しかたがありません・・・。
私の心の中では
『あんな音の車が他にもあるのだろうか?』
あの音を超える音を出されてしまうと
簡単に満点を超えてしまう・・・。
優勝車両LEGACYの音を言葉で表現すると
私がカーオーディオで初めて聴いた
『極上のヨーロピアン・サウンド』です。
この音を私の経験した
家庭用のオーディオシステムで例えると
KEFのLS3/5aを上質な真空管アンプで
駆動させているかのような
肌触りと緻密さが感じられました。
https://audio-heritage.jp/KEF/speaker/ls3_5asignature.html
車内の狭い空間やガラスの反射は
気になりません。
感じられるのは
『フロントガラス越しに映る
肌触りがやわらかく緻密な定位感と
絵画のように感じてしまう立体感』
そして
『空気の流れをまとった極上の音楽』
私流に音の立体感について絵で表現すると
『薄目のタッチであるはずなのに
油絵のように見えてしまう』
楽器にまとわりつき、うごめく空気感の
表現方法は思いつきません。
表現力のあるお車が弊社コースにも
れ始めたということです。
定位は確かに少しフワッとした柔らかさで
現在のコンテストでの主流である
カチッとしたものとは少し違います。
空気の動きをまとった自然な定位は
車の域を超えたかのように感じました。
オーナー様の多くが
”Twに大きく頼り定位感を出す”
という手法を用いて苦労しているようでした。
このLEGACYと他車との違いは
中低域の圧倒的な情報量と分解能の高さ、
そして機材の持つ制動力を活かした鳴り方で
定位・奥行き・立体感を構築しており
出音の世界観が決められていたようです。
次回のイベントで
機材の違いによる世界観を持ったお車が
数多く現れてくるとしたら評価が大変です。
ブログを書きながら考えているだけでも
恐ろしくなってしまいました。
でも、すごくワクワクしてきます!
この度のサウンドミートでは
たくさんの方にお声がけいただき
応援のお言葉まで頂いてしまいました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。