いつもブログをご覧いただきまして
誠にありがとうございます。
本日は、開発試験中に
不思議な体験をしたお話です。
あくまでも私自身が感じた感覚です。
Car Audioの業界では
話題に上った記憶がありませんが
録音された楽曲には
『過去の記憶や記録、時間や情報』が
納められています。
納められていた音がまだこんなにあった?
と驚愕する音を体験してしまいました。
聴きこんできたはずの曲に対する感覚を
ここまで狂わされてしまうほどの瞬間。
今までに経験がありません。
コンテスト用の曲でも確認しました。
優しいタッチで演奏されている曲は
この上なく優しさを感じさせてくれます。
緩やかに流れるスローな曲は
時が進んで行くのが遅くなったかのようで
流れる音楽に身をまかせてしまう・・・。
激しい曲はこれほどまでに
熱気と思いを込めて演奏していたのかと
感じられます。
頭を切り替えて冷静になり判断しよう。
そう試みるものの、この音の前では・・・
私は無力になるしかありませんでした。
音楽を止めて、時間をおき
冷静さを取り戻して考えてみます。
時間や時代を感じさせる音?
激しさや優しさを、
今まで体験した事がないくらいに
感じさせてくれる音?
なぜなのだろう?
出音の何が変わればこのような錯覚を
感じさせてくれるのでしょうか?
『定位は変わっていません。』
『聴こえる音や聴こえない音と
いわれる音数も変わっていません。』
『前後左右上下の広がりや奥行きにも
変化が感じられません。』
コンテストの審査項目に記載されている
音には特別な変化は見られないのです。
しかし、ただ一つ明らかな違いがあります。
『脳が、演奏会場やスタジオの大きさ
広さ、演奏者との距離や空気の流れ、
ざわめき、演奏者が放つエネルギーを
勝手に頭の中に描いてしまいます。』
『これは脳がとても大きな
錯覚を起こしているようです』
凄く良い方向に向かっています。
この大きな手応えは
私の新たなライフ・ワークになりそうです。
簡単な事ではありませんが
正しく積み重ねることでしか得られない
世界を垣間見たような気がします。
今後もエナジーボックスシリーズでしか
出せない、音の世界を追求していきます。